photo:akihito 携帯で
これは僕が数年前に（残念だが子供の時ではなく３年くらい前）遊びで作った粘土の鳥人間です。正直なぜこんな気味の悪い物を作ったか自分でもよくわかりません。
僕が作る物や描く絵はいつも決まって奇妙な物だったので僕が創作という物に関わる度、母は僕の精神状態を心配していたようです。
母はこの奇妙な鳥人間を「捨てるに捨てられない」と言って部屋に飾っていました。
そして先日、亡くなった母の棺桶に何を一緒に入れてあげるかと言う話になりました。目を瞑れば母はいつもそこにいて全てを見ていてくれるだろうと信じる僕は、自分との思い出の物や写真を入れる事なく、なぜかこの鳥人間を一緒に持っていってもらう事にしました。
「鳥人間よ、無事に母をあの世に案内しろよ。お前の最後の役目だ。」
「はい！トリは最後にやるものです。」
ボケた事を誰にも気付かれないような、こんなやりとりがあったかはどうかは覚えてないですが、とにかく僕は想いを鳥人間に託しました。
そして火葬が終わり、僕は変わり果てた母の姿に言葉を失いました。
姉や弟は泣いていたかも知れません。
順番に骨を箸で摘んで納骨し、僕らは儀礼的に母の死を受け入れました。
ただうちの母はいつだって僕達を楽しませてくれます。
それは今回も同じでした。
全て焼き尽くす1200℃の炎の中で火葬された棺桶の中から、なんと鳥人間が生還したのです。色を変えて骨の間にちょこんと座っていました。
母がいらないと言ったのでしょうか？
それとも鳥人間の中に身を移し炎に耐えて戻ってきたかったのでしょうか？
僕らはとにかく笑いました。
係の人はまだ多くの骨が残された棺桶を覗き込んで爆笑している僕達家族を見て、とても奇妙に思った事でしょう。
今、冷静に考えれば工作用とはいえ粘土が炎に強いのは当たり前の事なのかも知れません。
ただ、これは僕達にとってはある時期が来ると炎の中に飛び込み、そして新しい体で生まれ変わる、あの火の鳥のように思えるのです。大切な宝物になりました。
それにしてもさすがだぜ！
↑戻ってきた鳥人間(ますます気持ち悪くなってしまった…)
こんばんは！まどかさんのブログのコメント読みました。あたたかなコメントありがとう。今仕事終わって帰宅して「Donaldduck Preservation Society」もちらっと読みましたが、あっくんの写真はもちろん、文章も上手というか面白いねぇ。僕が行ってる床屋のマスター（僕のブログにリンクしてる人）となんとなく似てる感じがしました。
返信削除ちなみに僕のブログに勝手にリンクさせてもらいましたが大丈夫かな？都合が悪ければまた言ってください。
また僕のブログの方にもまどかさんのようにどしどしコメントくてださい。時間が合えばごはんか飲みに行こうよ。パソコンのメールは、4chika@gmail.comです。
コメントありがとうございます！
返信削除落ち着いたらまた連絡させて頂きますので、ぜひ飲みに連れてって下さい！カメラもわからない事ばかりですのでいろいろと教えて頂きたいです！
お姉さまより火葬の際に奇跡が起こったとお話を伺い、どんな奇跡が起こったのだろうとお話をお聞かせ頂くことをとても楽しみにしておりました。
返信削除こちらのブログを紹介していただき・・・
肩が震えるほど笑いました。(爆)
鳥人間様を初めて拝見させていただいたのはまどりんブログにて。
『気持ち悪りぃな』
そう思っておりました。
そんな気持ち悪汚い鳥人間様がお式の際、遺品が置かれているテーブルの片隅にいらっしゃったのは覚えていましたが・・・まさかこんな形でまたお目にかかれるとは・・・
ご家族の皆様の笑顔が見たかったんでしょうね。
なんてねｗｗ
最後まで笑えるわ！たぶん本人が一番わらっとると思うよｗｗ
あまりの衝撃に思わずコメント残してしまった！！あらしじゃないよ！勝手にごめんね！！
>絶世の美女・ミフォさん
返信削除「見ためはヤンキーだけど凄く良い子」
誰の事を言っているかわからなかたんですけど、母から何度も聞かされていました。
でもお通夜の時も葬儀の時も、見ためがヤンキーの人は
どこにも見当たらなかったのでおかしいなと思ってたんです。でも家に戻り写真を見て初めて気付きました。
あなただったんですね(笑)
コメントありがとうございます！
ブログにしようか少し迷っていたので、そう言って頂けるととても嬉しいです。また見て下さい！